宝塚歌劇団のスターが集結する、年に1度の「タカラヅカスペシャル2017」が21日、大阪・梅田芸術劇場でスタートした。

 今年は、日本初のレビュー「モン・パリ」誕生90周年とあって、レビューや、パリにちなんだ楽曲を披露。東京公演中の星組をのぞく、4組各組トップや、専科から轟悠(とどろき・ゆう)ら、58人が出演した。

 宙組は、就任1カ月のトップ真風涼帆(まかぜ・すずほ)、相手娘役の星風まどかが、新トップコンビとして公演に初出演。真風は、前トップ朝夏(あさか)まなとからバトンを引き継ぎ「心があわただしい1年でした。タカラヅカ愛をあらためて実感した年でもありました」と話した。

 また、宙組20年の節目となる来年正月明けに、トップ初主演作を上演することから「宙組20年の歴史と伝統を大切に1歩1歩、歩んでいきたい」と約束した。

 オープニング・トークでは轟を中心に、トップ4人でトーク。轟が「毎年ですが、前の年よりも充実した1年だったと思います」と口にすると、花組の明日海(あすみ)りおも「全国ツアーもあって、各地の皆さまとふれあえて、充実した1年でした」。その後、月組の珠城(たまき)りょう、雪組の望海風斗(のぞみ・ふうと)、真風も「充実した1年でした」と続け、客席から笑いを奪った。

 また、雪組トップ望海も、今月15日に本拠地の宝塚大劇場でのお披露目公演を終えたばかりで、同期の花組トップ明日海とは、トップ初共演。名作漫画を舞台化した「ポーの一族」の本拠地作で、来年正月の開幕を迎える明日海が「絶賛けいこく中です」と「稽古」を「けいこく」と言い間違えた瞬間、望海らは全員で「何に?」とつっこみ、同期ならではの愛でミスを爆笑に代えていた。

 公演は22日まで同劇場で行われる。