歌手荻野目洋子(49)が23日、85年にレコード盤で発売したヒット曲「ダンシング・ヒーロー」のCD発売記念イベントを都内で行った。

 オリジナル盤など15バージョンを収録している。

 同曲が注目されるきっかけは今年8月、大阪府立登美丘高ダンス部が、高校ダンス部日本一を決める大会で、同曲で準優勝したこと。バブル時代を連想させるカラフルな衣装で、コミカルなキレのあるパフォーマンスを繰り広げた。この映像がYouTubeに投稿されると、再生回数が2000万回を記録するなど話題となり、ビルボードチャートで2位にランクイン。ワイドショーも取り上げ、荻野目もテレビ各局の音楽番組で引っ張りだこになる人気ぶりだ。「3人の子を持つ母として、今年の始まりは穏やかにマイペースだったのに、終盤はわーっと忙しくなった」。

 登美丘高の生徒とも何度か共演している。「こんなキレキレに踊れる高校生がいるとはビックリ。信じられないキレとパンチ力です」。自身の子どものダンスは「普通ですキレキレではない」という。

 32年ぶりの「ダンシング-」再ブームには「こんな日が来るとは思っていなかった。いろんな世代に楽しんでほしい」と感慨深げ。「この曲が自分自身を大きくしてくれた。パワーの生まれる楽曲です」。デビュー2年目に出会った最大のヒット曲にあらためて感謝した。