ハリウッドの重鎮として有名な大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏(65)に対する新たなセクハラ告発が浮上。今度は、2013年にワインスタイン氏の秘書として働き始めた女性が、様々な性的虐待の被害を受けたとして訴えたことがわかった。

 米情報サイトの報道によると、ワインスタイン氏は当時、女性を猥褻(わいせつ)な言葉で呼んだり、車の中で太ももを撫でたりしたという。セックスの相手になりそうな女性たちのリストを作ったり、勃起不全のための注射のストックの管理もさせられた上、同氏のオフィスのソファに残された精液の掃除、コンドームの始末をさせられることも日常茶飯事だったと主張している。

 女性はワインスタイン氏、およびワインスタイン氏とその映画会社を相手取り、損害賠償金の支払いを求め、訴えたと報じられているが、要求している金額は不明だ。

 ワインスタイン氏は過去30年間にわたり、数々の女優たちにセクハラ行為を行ってきたと、ニューヨーク・タイムズ紙が報道。新たな告発者たちが次々と名乗り出る中、昨年ついにグウィネス・パルトロウやアンジェリーナ・ジョリーも同紙に、同氏によるセクハラ被害を告白した。

 全ての告発を否定しているワインスタイン氏だが、映画芸術科学アカデミーはすでに、同氏のメンバーシップを剥奪。ハリウッド業界からの完全追放は免れないとみられている。(ニューヨーク=鹿目直子)