フジテレビ宮内正喜社長が26日、都内で定例会見を行った。4月から夕方の報道番組のメインキャスターを務める予定だった元NHK登坂淳一アナウンサーがセクハラ疑惑で出演辞退となったことについて「このような結果になり大変残念に思っている」と話した。

 登坂アナは、4月スタートの「プライムニュース」のメインキャスターを務めることが発表されていた。宮内社長は「『プライムニュース』という新番組をブランド化しようとキャスター陣の構成を現場で提案し、交渉していたがこういう結果になった。すぐに後任や構成を急ぎ現場で検討する。4月改編の目玉でございましたので慎重に」とした。

 2年前には「ユアタイム」のメインキャスターに決まっていたショーンK氏の経歴詐称が週刊誌ら報じられ、放送スタート直前に降板する事態があったばかり。登坂アナのセクハラ疑惑もかねて一部で伝えられてきた経緯がある。情報収集が不十分だったのでは、との質問に、岸本一朗専務は「返す言葉もない。世間の皆さまを騒がせ申し訳ない。情報収集のどこが足りず、どうすれば良かったのかを調査したい」。本人からの辞退の申し入れがなければ起用していたのかとの質問には「仮定のご質問なので」とした。