元宝塚歌劇団月組トップスター龍真咲(りゅう・まさき=年齢非公表)が1日、大阪市内で、女優デビューとなる「1789-バスティーユの恋人たち-」について取材会を開いた。

 同作は龍がトップ時代の15年、宝塚で日本初演され、龍は革命家の青年ロナンを演じて主演。今回は、当時は相手娘役だった愛希(まなき)れいかが演じていた王妃マリー・アントワネット役で出演する。

 16年9月の退団から1年4カ月。「役として女性を演じるのは今回が初めてなので、不安もあります」と吐露しつつも、高いキーの音楽に備え「発声練習はずっと継続してやっています」と話した。

 宝塚時代は、トップとして主演し、王妃を憎む主人公を演じており「ずっと(王妃を)何言ってんの? いまさら(反省しても)遅いよ! とか、思っていたので」と、一転した役柄へ臨む思いを表現した。

 なおかつ、今作への思い入れは相当に強い。同作の成功で達成感を得て退団を決意した経緯もある。それだけに、龍は「やっぱり、まだロナンが私の中に残っていますね」と苦笑し「今回の稽古では、ロナンのことは考えないように。マリーに集中したい。違和感なく見てもらえるよう頑張ります」と話していた。

 公演は東京・帝国劇場で4月9日~5月12日、大阪・新歌舞伎座で6月2~25日、福岡・博多座で7月3~30日に行われる。