女性ユニット「C;ON Girls Music Department」(通称シーオン)のサードシングル「名も無きLove Story~トゥーランドット~」発売記念ライブを取材した。

 シーオンはクラリネット担当でキャプテンの未侑(24)バイオリン担当七海(19)サックス担当輝星(きらら=14)ピアノ担当ナコ(20)の楽器担当とボーカル担当栞音(19)愛佳(11)ラップ担当レイナ(22)の7人組だ。2800人の中からオーディションで選出されたメンバーで結成され、17年4月にデビューした新人ユニットだ。

 同ユニットはデビュー時に取材した。クラシックを元にした「リズム&クラシック」を掲げ、デビュー時から音楽技術の高さを感じさせていた。しかし、当然だが経験はない。ステージ慣れしていないような、一生懸命だがどことなくメンバーの表情には「不安」「緊張」も感じていた。

 今回のライブを取材して最も印象的だったこと。それは、メンバーそれぞれの自信にあふれた表情だった。わずか1年足らずで、その表情はガラッと変わっていたのだ。

 一体何があったのか。その答えは、すでに200回を超えるイベント出演という経験だった。場数を踏むことが自信につながり、「どうしよう」から「楽しもう」と意識が変わったようにさえ感じた。それくらい生き生きとした表情で、彼女たち自身が心から音楽を楽しもうとしているのが感じられたライブだった。

 曲的にもクラシックを元にしているので、曲名は知らなくても1度は耳にしたことのある曲ばかりなのは親しみやすいだろう。個人的見解になるが、ライブでは記者のような40代後半にドンピシャはまるような「異邦人」「ダンシング・シスター」「スカイ・ハイ」など、思わず「渋い!」とうなってしまうような選曲もいい!(笑い)

 一般的にはまだ知名度は低く、これからの存在だろう。だが、音楽好きであれば1度ライブを体験する価値はあると思う。