演歌歌手岡ゆう子(60)が6日、都内で新曲「望郷貝がら節」の発表会を行った。

 鳥取県の民謡「貝がら節」をモチーフに、望郷の思いをつづった作品。昨年10月に死去した作詞家仁井谷俊也さん(享年69)の遺作だ。

 「亡くなる1週間前にいただいた作品です。先生は雲の上から聞いてくれているから、一生懸命に頑張って(後世に)残る曲にしたい。大きなヒットにしたい」と誓った。

 仁井谷さんとの出会いは約30年前。岡に会う度に「頑張っていれば、いつか花咲く時が来る。だから自分を信じて頑張れ」と励まし続けてくれたという。「これまでに10曲くらいを書いてくれました。今作は、体調があまり良くないのに、力を振り絞って私のために書いてくれました。私の宝物です」と声を詰まらせながら感謝した。

 これまでに47都道府県を舞台にした曲を歌唱し、「歌う日本地図」の異名を持つ岡だが、恩師の遺作となったデビュー40周年記念曲を自身の代表曲にするつもりだ。