主演男優賞を初受賞の阿部サダヲ(47)は、壇上で司会の松山ケンイチから下半身のことについて聞かれ「俺、もともと(大きさは)通天閣くらいだから」と答え、同じく司会の大竹しのぶから「どうしようもない、おかしいでしょ!!」と松山ともども叱られた。

 阿部は、白石和弥監督が監督賞を受賞した受賞対象作「彼女がその名を知らない鳥たち」で、蒼井優演じる15歳下の十和子と同居する陣治を演じた。壇上では松山から「阿部さん、優ちゃんとそういう(男女の絡む)シーン、あるじゃないですか? 優ちゃん、すっごい色っぽいじゃないですか。(興奮して下半身が)スカイツリーになりました?」と質問が飛んだ。

 松山の質問は、大竹が昨年、主演女優賞を受賞した「後妻業の女」の中で、主人公が笑福亭鶴瓶演じる男の股間を見て「スカイツリー」と言ったせりふにちなんだもので、阿部もジョークで下ネタを交えて返答した。

 それに対し、大竹は「本当、どうしようもない!! 60年も続いた、威厳のある賞なんだよ。ねぇ、おかしいでしょ、それ!」と、ブルーリボン賞の歴史を汚したと厳しく追及した。松山は、冒頭で吉永小百合がブルーリボン賞を祝福するビデオレターを寄せたことを引き合いに「多分、吉永さんが出られたのでもう、大丈夫かなと」と答えた。次回、司会を務める阿部は「来年、俺、終わらせるかもしれない…」と苦笑した。

 さらに阿部は、大竹から「台本とか真っ白…本当にいいかげんなんですよ。舞台とかやってますけど、本当に読んでいるのかと。それで舞台に立つと全然、すごいことする」と“台本を読んでいない疑惑”をかけられた。「しのぶさんも、真っ白じゃないですか…」と言い返しつつも1度、降壇するそぶりを見せて客席を笑わせた。