主演女優賞は、「スリー・ビルボード」(マーティン・マクドナー監督)のフランシス・マクドーマンド(60)が、96年の「ファーゴ」以来2度目のオスカーを獲得した。

 マクドーマンドは「スリー・ビルボード」で、娘が殺されて数カ月が経過しながら、犯人が逮捕される気配がないことに怒り、町外れに3枚の巨大な広告板を設置して無能な警察に抗議する強い母・ミルドレッドを演じた。受賞スピーチでは「緊張して倒れるかも知れません。監督、あなたのおかげです。建物の中にいる全員に感謝」とあいさつした。

 その上で「女性の候補、一緒に立ち上がって下さい! 見渡して下さい…私たちには全ての物語がある」などと、アカデミー賞に関わる女性の数が少ないことを暗に訴えた。