英女優エマ・ワトソン(27)が4日、米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞授賞式後のパーティーにタトゥーを入れて登場した。

 ラルフローレンの黒のドレス姿でヴァニティ・フェア誌が主催するアフターパーティーに出席したワトソンの右腕には、「Times Up」の大きな文字が刻まれていた。関係者によるとタトゥーは本物ではなく、消えるものだという。国連女性親善大使も務めるワトソンは、セクハラ抗議運動タイムズ・アップを支援しており、タトゥーを入れることで無言の抗議をしたようだ。会場ではワイングラスを片手に女優仲間らと談笑を楽しみ、ダンスを踊るなど終始リラックスした雰囲気でパーティーを楽しんでいたという。

 昨年10月にハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が過去30年以上に渡って複数の女性にセクハラ行為を行ってきたことが明るみになって以降、多くの女優たちがセクハラや男女格差を訴えるタイムズ・アップ運動をサポートしている。ワトソンは1月に行われたゴールデン・グローブ賞ではセクハラへの抗議として黒いドレスで出席した他、先月はセクハラ被害者を支援する英国の基金に140万ドルを寄付している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)