06年ミュージカル「テニスの王子様」で180センチの長身イケメン俳優として注目された桜田通(26)が、主演映画「ラ」(高橋朋広監督、今年秋公開)で、ビジュアル的な“汚れ役”に挑戦した。

 彼女の家でヒモ生活していた元バンドマンが、バンド再結成のために元メンバー(笠松将)と奔走しながら抱える葛藤や喜び、苦悩を描く青春映画。桜田は、氷点下3度の寒さの中、約3時間で計15トンの水に打たれて泥まみれになる場面の撮影に挑み、低体温症寸前になった。「撮影後、綿棒で目の中に入った泥を20分かけて取りましたが、必死だったので気にならなかったです。今では良い思い出になりました」と振り返る。高橋監督は「心の痛みを感じられるシーンになった」と熱演に拍手を送っている。