元プロ野球監督の野村克也氏(82)が、昨年12月に亡くなった妻でタレントの野村沙知代さんとの思い出を語るとともに、過去に報じられた“略奪婚”について「誤解」だとあらためて説明した。

 野村氏は20日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演。南海ホークス時代に都内の中華料理店で初めて出会った沙知代さんとのなれ初めを語り、「夫婦っていうのはいろんな縁がありますけど、会ったタイミングが良すぎましたね。ちょうど私が帰る家もない。前の奥さんとちょっとゴタゴタしてまして、離婚訴訟の最中だったんですよ」と当時を振り返った。

 当時、沙知代さんも結婚していたため、週刊誌などで“W不倫”“略奪婚”と報じられて世間を騒がせたが、野村氏は「誤解もありまして、沙知代さんを好きになったから前の奥さんを捨てたというように思ってる方も結構いらっしゃるんですけど、全然関係ないんです、まったく関係ないんですよ」と説明した。

 また野村氏は、沙知代さんとの関係について当時の球団オーナーから「野球を取るのか、女性を取るのか」と迫られたというエピソードについて、「『伊藤沙知代は世界に1人しかいませんから、女を取ります』って、かっこいいこと言っちゃった」と笑い、「『男にとって仕事はいくらでもあります』そう言って南海とサヨナラした。クビ宣告されました」と振り返った。