アニメ映画「ちびまる子ちゃん」の「友達に国境はない」というキャッチフレーズに“難癖”をつけたことで物議をかもしている自民党の赤池誠章参院議員が、フジテレビ系「バイキング」を通じてあらためて発言の真意を説明した。

 赤池氏は、文科省と東宝のタイアップで15年12月に公開された映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチフレーズ「友達に国境はな〜い!」について、自身の当時のブログで「国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまいます。文科省の担当課には、猛省を促しました」などとつづり、このブログ内容が最近になって話題となっていた。

 30日放送のフジテレビ系「バイキング」はこのブログ内容を取り上げ、MCの坂上忍は「これは『国境というものはあるんだけど、たとえば友情、愛情、スポーツ、芸術っていうのに国境は関係ない』っていうことじゃないですか。でもこれで赤池さんは『国境がないだと!』 っていうこと?」と首を傾げた。

 また番組では、赤池氏への取材で得た回答も紹介。「私は、(キャッチフレーズを)つけるなら『国境があっても、友達でいよう』ではないかとの考えでしたので、文科省に問題提起をした次第です」という赤池氏の説明に、坂上は「え? 笑かそうとしてるわけじゃないんでしょ?」と驚きを隠さなかった。

 また赤池氏は文科省に猛省を促した理由について「当時から常々、『国家公務員』なのに文科省においては『国家』という意識があまりにも薄いのではと思うことが多々あり、その流れの中でのこのキャッチフレーズの選択であったため、文科省の国家・国境に関する意識に対し、猛省を促したということです」と説明している。