歌手加山雄三(80)が事実上オーナーのプレジャーボート「光進丸」(104トン)の火災で、外部から船に電源ケーブルを引いていたことが3日、静岡県警下田署への取材で分かった。同署は、電気系統のトラブルが出火原因の可能性もあるとみている。火災は3日午後3時半に鎮火した。

 船を管理する同県西伊豆町の船舶修繕会社によると、加山は同日午後、会社を訪れて関係者や地元消防署員らに「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。消火活動ありがとうございました」と憔悴(しょうすい)した様子で話したという。

 火災は1日午後9時25分ごろ、同町の安良里漁港から約20メートル沖に係留された光進丸で発生。下田海上保安部や下田署によると翌2日午前にほぼ消し止められ、船が沈まないよう水抜き作業を進めながら完全に鎮火するのを待っていた。船舶修繕会社の従業員が1日午後に船内のエアコンなどを点検。外部から電源を取り、カビの発生を防ぐため24時間エアコンを使用していたという。