元NHK記者でジャーナリストの池上彰氏(67)が6日、東京・六本木のテレビ東京で同局系新番組「日曜ゴールデン『池上彰の現代史を歩く』~ニュースと現代史を結ぶ旅~」(8日スタート、初回は午後6時半)の会見に出席し、先月31日にNHKを退局した有働由美子アナウンサー(49)に先輩ジャーナリストとして“辛口”エールを送った。

 NHKの後輩である有働アナの退職について質問を受けると、池上氏は「出ましたよ、ほら」と苦笑い。有働アナが今後の活動を「一ジャーナリストとして」と表現したことについて、「ジャーナリストとしては、そんなに簡単に、たやすく自称して欲しくないなと思います」とピリッとコメントした。

 一方で、民放に出演しながら同局に出演し続けた自身の経歴に重ね、「彼女も(退局後)NHKに出られるということで。NHKがいろんなことを許容するように変わったんだと思います」。続けて「有働さんが、これまでのアナウンサーにない、いろんなことをやった。それが認められたということなんだなと思います」とねぎらいの言葉を贈った。

 会見には、番組でナレーションを務め、池上とNHKで同期だったフリーアナウンサー宮本隆司(67)も登壇した。有働アナについて「アナウンサーのデパート。すごいのは、スポーツ、報道を含めた硬軟を使い分けられること。報道、教養、芸能、娯楽、全て自分の力で切り開いていって、それをわかりやすく、楽しくできる」と話し、実力を評価。新番組では池上氏と有働アナと3人での共演を熱望しているようで「今は2人ですが、いずれは3人でね」と話して池上氏を困惑させていた。