米ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ(39)にテレビで過去の情事を暴露されたドナルド・トランプ大統領が5日、初めて同スキャンダルについてコメントした。

 米CNNの報道によると、エアフォース・ワンに搭乗前、記者団に、「弁護士が口止め料として、彼女に13万ドル(約1430万円)を支払った事実を知っていたか?」と聞かれたトランプ氏は、「ノー」と否定。さらに、「なぜ弁護士がダニエルズにお金を払ったのか?」との問いに対し、「弁護士のマイケル・コーヘンに聞いてくれ。彼に聞く必要がある」と答えたという。

 ダニエルズは2006年、メラニア夫人がちょうど長男のバロン(12)を出産した頃にトランプ氏と関係を持ったと告白。さらに2016年の大統領選挙直前、同氏の弁護士から13万ドルの口止め料を受け取り、守秘義務の協約書にサインさせられたと明かした。

 しかし、ダニエルズは今年3月、トランプ氏本人は協約書にサインしていないとして、書類は無効であるとの訴えを起こした。ダニエルズの弁護士はコーヘン弁護士に、「彼女は自由に話せるよう、受け取ったお金を返金したがっている」との手紙を送ったと報じられている。

 ダニエルズの弁護士は5日、ツイッターで、「トランプ氏が口止め料の支払いについて知らなかったという事実が、本当かどうか試される時を心待ちにしている。宣誓証言でウソをつくことは大問題である」とコメントした。(ニューヨーク=鹿目直子)