足立梨花(25)が10日、都内のテレビ東京で行われた、BSジャパンの主演ドラマ「噂の女」(14日スタート、土曜午後9時)制作発表会見で、自らの等身大パネル“七人衆”を共演の中村俊介(43)、石丸謙二郎(64)、田山涼成(66)に見詰められ「恥ずかしい…汗かいてきちゃった」と照れて赤面した。

 足立は劇中で、ステイタスのある男性と派手に交際しているとうわさされる中、男性が次々と死に黒いうわさが付きまとう主人公・糸井美幸を演じる。会見場には第1話で“七変化”した足立の等身大パネルが置かれ、どれが良いかと質問を受けた共演の俳優3人が次々と降壇し、まじまじと見詰め、足立は照れまくった。中村が「家庭的なのが好き…たまんないですね」と白いワンピースを着たパネルを指すと「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべた。一方、自分が好きな衣装を聞かれると「セクシーさを兼ね備えた清楚感…でも、お尻を強調していた。なかなか、ないですね」と、中古車ディーラーの事務員を演じていた際の制服を選んだ。

 「噂の女」は、直木賞作家・奥田英朗氏原作の小説の初ドラマ化作品。主人公の糸井美幸は地方都市・平山市の中古車販売店の事務員として働いていたが、社長が急死後、雀荘でアルバイトしていた。美貌にひかれた男性たちが素性を探る中、高校時代は地味だったが短大進学後に派手で魅力的な女性に変貌した一方、男性と派手に交際しているなど、さまざまなうわさが飛び交っていた。その美幸を警察らが追う物語だ。

 橋本かおりプロデューサーは足立の起用理由について「ヒロインは、ヒョイヒョイと人の間を駆け上がっていく女性で、ものすごい難しい役どころ。(キャスティングは)楽しみながら悩みました。役どころによって、役者のイメージを変えたい願望がある。清順で割と明るいイメージがある。覆したい…いろいろな色に染めたいという願望がありオファーしました」と語った。

 今作品がゴールデンタイム初主演の足立は「ビックリしましたし、こんな私で務まるのかと心配だったんですけど、毎話、毎話ゲストの方が来ていただいて楽しい。(美幸は)お金持ちの人は狙っていますけど、それ以外の人に害は与えていないし、同性から見ると頼りになるし、格好いいし憧れる存在。悪いだけじゃなく、格好いいと思わせる部分も作りたい」と意気込んだ。【村上幸将】