過酷なパフォーマンスバトルで話題のテレビ朝日系オーディション番組「ラストアイドル」(土曜深夜24時10分)は、14日深夜の放送から3rdシーズンが始まりました。今回はラストアイドル2期生の暫定メンバーが、挑戦者の指名を受けて戦う1stシーズンのスタイルに戻り、21日深夜の放送回から熱戦の火ぶたが切って落とされます。

 ニッカンスポーツ・コムは暫定メンバー12人全員にインタビュー。第1回は、立ち位置1番の篠原望(21)と2番の水野舞菜(17)の登場です。オーディションに合格し、いきなりダブルセンターを任された2人は、戸惑いながらも、生き残る決意を強く固めていた。

 

 -おふたりがダブルセンターになりました

 篠原 選ばれた瞬間は全く実感がなく、帰宅してから「あぁ、ここに立ちたかった人が何千人もいたんだよな~」って、ものすごいプレッシャーが迫ってきました。最終オーディションの合格発表された瞬間に、すぐにセンターとも言われました。だから合格したことを受け止める間もなくって…(苦笑い)。

 水野 私は「受かるわけないな」ってダメもとで応募していたので、自分の番号が呼ばれた時も「うそでしょ」って信じられませんでした。何が起こっているのか分からないまま、立ち位置まで発表されて、センターだなんて…。私はダンスも何もできないので、もう不安しかなかったです。オーディションに合格したのにずっと泣いてました。私、あまり目立ちたくなかったんです…。

 -アイドルに応募したのにですか(苦笑い)。これまでのオーディション歴は?

 水野 欅坂46さんを受けたことがあります。ラストアイドルはテレビで見ているのが好きでした。

 -ラストアイドルは過酷なアイドルグループと知った上で応募されたのは、なぜですか?

 水野 私はアイドルにはなりたいと思っていたからです。

 篠原 私もずっとアイドルが好きで、今は大学4年生なので、普通に就職活動をしていたんです。ただ、会社の説明会は、どこに行っても「自分の好きなことを見つけて下さい。自分に合ったお仕事が見つかるといいですね」と言われるんです。だから、私は「普通に企業に就職していいのかな」と、頭の中に疑問が湧いて来ちゃいまして。「もうこれがラストチャンスだし、応募するだけしてみよう」と挑戦しました。

 -篠原さんのアイドルオーディション歴は?

 篠原 AKB48の16期生、乃木坂46さんの3期生、けやき坂46さんの1期生と2期生、第3回AKBドラフト会議に、=LOVEさん、ラストアイドル1期生…。全部、最初の書類選考で落ちていました。

 -えっ、ずっと面接にも進めなかったのですか?

 篠原 22/7(ナナブンノニジュウニ)さんだけは最終選考会まで行っていました。私の中で、アイドルといえば秋元康先生でした。

 -2人とも楽器が得意らしいですね。篠原さんはテナーサックス、水野さんはドラムです

 篠原 私は中高で吹奏楽部でした。全国大会に出場するような学校で、部活動ひとすじで、テレビも見なかったぐらいの学生時代でした。

 水野 私は今、高校の軽音部でドラムをやってますが、高校入ってからの2年しかキャリアはないんです。もともと、お兄ちゃんが私の高校で軽音部でドラムをたたいていたんです。完全にお兄ちゃんの後を追ってます。兄弟で仲良しなんです。

 -後ろを追っ掛けてきていた水野さんがアイドルになって、お兄さんは驚いていますか?

 水野 お兄ちゃんはすごく応援してくれています(笑い)。

 -篠原さんは、本格的な元吹奏楽部出身で、清楚(せいそ)な正統派お姉さん系なところが、STU46瀧野由美子さんに似ていますね

 篠原 そんなこと言っていただけてうれしいです。

 -好きなアイドルは

 篠原 私はいっぱいいるんですよ。

 水野 私は、中1ぐらいからずっと白石麻衣さんを応援しています。超推しています!

 -アイドルを通して、モデルやタレント活動をしたいと

 水野 はい。白石さんのように? 恐れ多いですけど、そうなれたらうれしいです(照れ笑い)。

 篠原 私は、乃木坂46さんなら西野七瀬さん推しで、欅坂46さんですと、今泉佑唯さんの握手会に行きました。あとは、同じ21歳で、同じ千葉県出身の上村莉菜さんです。

 -どんなアイドルになりたいですか?

 篠原 男女の両方から推してもらえるようなアイドルになりたいです。私は、ファッションショーとかも見に行っていたので、ああいうステージにも立ちたいなぁって(照れ笑い)。

 水野 私は、かわいいだけじゃなくて、かっこいいこともおもしろいこともできる、いろんなことに挑戦できるアイドルになりたいです。

 -ちなみにラストアイドル・ファミリーでは、誰の推しメンでしたか?

 篠原 Someday Somewhereの清原梨央さんが好きです。最初のラストアイドルの暫定メンバー7人の時は、間島和奏さんのセンターオーラがすごいなって思っていました。絶対的センターの雰囲気でしたよね。

 水野 間島さん、分かる分かる! 私は古賀哉子さんが好きです。顔が白石麻衣さんと同じ系統で美しくて、それでいてかっこいいところです。

 -番組で印象深かったところはありますか?

 篠原 やっぱりすごく残酷で、最初に相澤瑠香さんと古賀哉子さんが入れ替わった時も、審査員の結果は1対3で衝撃でした。番組初の入れ替わりで、しかも普通なら多数決で勝ちなのに~って思って見ていたら、こちらまでテレビの前で悲しくなっていました。

 水野 残酷すぎて、逆に見たくなるという不思議な番組でした。でも、出る方になると…(苦笑い)

 篠原 私は今回のオーディションで知り合った人が、2次審査に進めなかった時に「私の夢も託すから」って言われたんです。その方は口にしてくれましたが、よくよく考えたら「何千、何万人もの人が悔しい思いをしているんだ」と。だからこそ、「最後まで残って、この子で良かったな」と言われるようになりたいんです。

 水野 しっかりしてるなぁ…。私はもともと勝負ごとが好きじゃなくて、平和に暮らしていたいタイプだったんです。だから、今までは負けてもいいやと思っていましたけど、このラストアイドルだけは、人生で初めて心から勝ちたいと思えているので、最後まで頑張りたいです。

 -おふたりのセンターポジションは、野心の強い挑戦者たちから指名される立ち位置です。しかも、暫定メンバーということは、最も対戦機会が多いということです

 2人 (顔を見合わせて)だ、だよね…(汗)。

 篠原 1stシーズンのラストアイドルさんも、暫定メンバーの7人で実質最後まで生き残ったのは、2人だけ(3人目の長月翠は後日の敗者復活戦で返り咲き)。そう考えると怖いですね…。

 水野 怖い怖い(汗)。

 -ただ、視聴者は初回から出演する暫定メンバーには、より思い入れを持ってくれるかと思います。自信を持って頑張って下さい

 水野 今日は、これから初の対戦収録でして。いきなり負けたらどうしよう…。

 篠原 これからずっとこんな気持ちが続くんですよね…。頑張ります。

 

 ◆篠原望(しのはら・のぞみ)1996年(平8)9月20日、千葉県生まれ。特技はテナーサックスと高速じゃんけん。ダンスリーダーの経験があり、マーチングでのガード経験も。夢は東京ドームを埋めるアイドルになること。161センチ。

 ◆水野舞菜(みずの・まな)2000年(平12)11月8日、神奈川県生まれ。特技はドラム。少し変わり者キャラで、肉と野菜が苦手。夢はアイドルを通してモデルやタレント活動もしていくこと。157センチ。