松井玲奈(26)が映画「劇場版 仮面ライダービルド」(8月4日公開)で、念願の「仮面ライダー」に初出演することが決まった。9日に製作、配給の東映が発表した。特撮好きとして知られる松井だが、意外にも特撮への出演も初めてで「すごく好きな特撮、仮面ライダーに出られるということでビックリしました」と出演を喜んでいる。

 松井は劇中で才賀涼香を演じる。テレビ朝日系で放送中のテレビシリーズは、火星からもたらされた未知のアイテム「パンドラボックス」の力で東都、西都、北都に分断されてしまった日本を舞台に、分断された国同士で戦争が起きる物語を描くが、才賀は元宇宙飛行士で北都知事という役どころだ。松井は「小さいお子さんも一緒に見ている親御さんも、みんなで応援できるところが仮面ライダーの魅力だと思います。初めての特撮の現場で、変身した仮面ライダーと一緒にお芝居をするかもしれないので、自分が今この作品で注げるものを全部注いで楽しんでいけたらいいなと思っています」と意気込んだ。

 東映の大森敬仁プロデューサーは「松井さんは特撮作品がお好きということもあり、今回の役に大変ノッてくださいました。詳しい分、今までに見たこともない『仮面ライダー』史上に残るキャラクターをスクリーン上で誕生させてくれるはずです」と松井に期待を寄せた。

 また、東都知事の伊能賢剛を勝村政信(54)が演じる。勝村は「まさかこの年齢で『仮面ライダービルド』とはかけ離れた私にオファーが来るとは思ってもおりませんでした。出演の話を周りに話すと誰もが、『すげぇ!』と異口同音の反応をしておりました」と語った。伊能は物語のキーパーソンとなる重要な役どころ。犬飼貴丈(23)演じる天才物理学者・桐生戦兎が変身する仮面ライダービルドが東都を拠点にしているだけに、どう関わるのか注目だ。「子供の頃に憧れた『仮面ライダーシリーズ』に参加させていただく名誉を、噛み締めて、丁寧に楽しんで演じさせていただきたいと思います」と意気込んだ。

 西都の知事・郷原光臣を藤井隆(46)が演じる。西都は現代の日本の関西地区を含んだ都市という設定で、藤井が大阪府出身という点を踏まえ、関西弁をしゃべるキャラクターへと急きょ、設定が変更され、関西弁をしゃべるユニークな都知事という、藤井にぴったりの役どころとなった。藤井は「お声掛け頂けるとは夢にも思ってなく、ただただ光栄です。台本に言いたいセリフが満載で撮影が楽しみです。スケールの大きい『仮面ライダービルド』の世界観に振り落とされないよう全力で戦いたいと思います!」と意気込んだ。藤井も勝村も「仮面ライダー」シリーズへの出演は初となる。