フジテレビ系で11日に放送の、長沢まさみ(30)主演の月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」最終話(午後9時、15分拡大)に佐藤隆太(38)が出演することが4日、分かった。佐藤は、虚弱体質な上に結婚詐欺の被害に遭った不運な男・鉢巻秀男を演じる。佐藤の月9ドラマへの出演は、14年1月期の「失恋ショコラティエ」以来約4年3カ月ぶり。また長沢との共演は、11年2月に同系で放送された「わが家の歴史」以来7年4カ月ぶりで、佐藤は「ずっと再会したかった方です」と共演を喜んだ。

 「コンフィデンスマンJP」は、長沢演じるダー子、東出昌大(30)演じるボクちゃん、小日向文世(64)演じるリチャードのコンフィデンスマン(信用詐欺師)3人が、壮大で奇想天外な計画で欲望にまみれた人間から大金をだましとる物語。最終話ではボクちゃんが、ダー子とリチャードから詐欺で稼いだ額が億単位だと聞き、これまでが奇跡的にうまくいっていただけで、いつか報いを受けるから「もう十分だよ」と詐欺稼業から足を洗おうと主張するが、どこ吹く風のダー子に「僕は降りる」と去ってしまう。

 1年後、引っ越し屋としてまっとうに働き主任にまで昇進したボクちゃんは、職場で重い荷物を持てず四苦八苦していた新人の鉢巻(佐藤)と出会う。仕事終わりに、居酒屋で語り合う中、鉢巻は体が弱く今までまともに働いたことがなく、親の遺産を切り崩しながら暮らしてきたこと、その遺産すらも結婚詐欺に遭って全て失ってしまったと明かす。ボクちゃんは詳しく事情を聴き、相手の女性と結婚相談所所長の似顔絵を書かせると、完成した似顔絵は、ダー子とリチャードそっくりだった。怒り心頭のボクちゃんは、鉢巻を連れ、ダー子のスイートルームを訪れ、真相を確かめようとダー子とリチャードに詰め寄るが、そこで鉢巻の態度が急変する。

 佐藤は撮影を振り返り「僕が演じる鉢巻秀男とコンフィデンスマンとの1対3という、少ない人数でのお芝居がメインでしたが、きっちりおひとりおひとりと向き合って濃密なお芝居を演じさせてもらったという感じで楽しかったです。僕は初日からとにかくセリフが多かったので余裕はなかったのですが、撮影に入った瞬間にこの現場の空気感いいなぁとまず思ったんです。出来ることなら1話からずっとご一緒したかったというくらい、すごくいいチームでした」と語った。

 長沢との7年4カ月ぶりの共演については「ずっと再会したかった方です。最初に共演者のお名前を聞いたときに、まさみちゃんも、でっ(東出)くんも、こひ(小日向)さんも大好きなので、すごくうれしかったですね。3人と久しぶりに会って、いきなりこういう距離感の芝居だったので、楽しかったです。まさみちゃんとは3日間の撮影でしたけれど、あっという間に感じましたね」と感慨深げに語った。