スペイン出身の女優ペネロペ・クルス(44)が、アカデミー賞助演女優賞に輝いた「それでも恋するバルセロナ」(08年)など複数の作品で一緒に仕事をしてきたウディ・アレン監督(82)の養女への性的虐待疑惑について再調査するべきとの考えを明かした。

 アレン監督は女優ミア・ファローとの間に養子縁組したディラン・ファローさんが若干7歳だった92年に性的虐待を行った疑惑が浮上したが、不起訴となっている。しかし、昨今のハリウッドにおけるセクハラ撲滅運動#MeTooとタイムズ・アップの流れを受けて再びこの問題に注目が集まる中、クルスはヴァニティ・フェア誌のインタビューで、「この一件は何年も前に捜査されたけど、不明確のまま。不明確な事件があるのなら、もう一度捜査されるべきでしょ」とコメント。

 ディランさん自身もアレン監督から性的虐待を受けたことを最近になって再び告発し、多くの俳優がアレン監督の作品には今後出演しない意向を示す中、「この俳優は再び一緒に仕事をすると言ったとか、別の記事ではしないと言ったとかいろいろな記事が出ているけど、そんな記事の見出しなんて意味がない。私たちは正義を信じるべきであり、そのために再捜査すべき」とクルスは語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)