過去30年以上にわたり、ハリウッドで活躍してきたオスカー女優のサンドラ・ブロック(53)が、まだ駆け出しの女優だった頃、セクハラを経験していたことを明かした。

 ブロックは英サンデー・タイムズ誌のインタビューで、「キャリアの初期に、ある映画で困難な状況を経験したわ。彼は権力のある人物だった。ユーモアで拒絶したけど、うまくいかなかった。ついに、“どうか私をクビにしてください”と言ったわ」と告白。その後も、性的に誤解を招くような状況は徹底的に避けると同時に、持ち前のユーモアで切り抜けてきたと振り返った。

 ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラについては、うわさで聞いていたというブロックだが、「私自身は、そのような状況に置かれたことはないの。最初の頃に、きちんと態度で示していたので、悩ませられるようなことは起こらなかったわ」と語った。

 昨年末より、ワインスタイン氏によるセクハラ被害を受けた女性たちが、次々と名乗りをあげたことについて、「当初は、彼女たちが告発により、世間に中傷されることを恐れ、祈るような気持ちで応援していた。彼女たちの勇気に、とても感動したわ」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)