宝塚歌劇団は26日、11月18日付で退団を発表している月組トップ娘役愛希れいかの後任として、入団6年目の美園さくらが決まったと発表した。

 16年9月に9年目の速さでトップに就いた珠城(たまき)りょうの2人目の相手娘役になる。

 トップ初作品は、来年1月6日に東京国際フォーラムで初日を迎えるブロードウェー・ミュージカル「ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)」。来年3月15日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する次作月組公演が、本拠地お披露目となる。

 美園は今月4日に東京・TBS赤坂ACTシアターで閉幕したトップ珠城主演のミュージカル「雨に唄えば」でも、相手役ヒロインを務めていた。

 現トップ娘役愛希の退団公演で、8月24日に宝塚大劇場で開幕する「エリザベート-愛と死の輪舞-」では、エトワールを担うことも決まっている。

 美園は13年入団の99期生。14年の阪急阪神初詣ポスターに起用され、組周りをを経て同2月に月組配属された。翌15年「1789-バスティーユの恋人たち-」で新人公演初ヒロインに抜てきされ、大役のマリー・アントワネットを好演。高音がきれいに伸びる歌声と、ダイナミックなダンスで注目を浴びた。

 16年には、当時専科スターの星条海斗主演の「FALSTAFF」で、宝塚バウホール公演初ヒロイン。17年末には、月組期待のスター暁千星(あかつき・ちせい)主演の「Arkadia」でもヒロインを演じていた。