タレントのマッハ文朱(59)が新曲「ラブコールは5回目で」を今月15日にリリースすることが6日、分かった。82年4月の「もういいよ」以来36年ぶりの新曲だ。女子プロレスラー時代に2枚、タレント転校後に9枚のシングルを発売しているが、今回は初のデュエット曲で、同郷の熊本出身の歌手沢井明と歌っている。

 創立85周年記念のテイチクデュエット祭りの企画で実現した。マッハは「デュエットが初めてなら、CDも初めて。さらにカラオケに曲が入るのも初と、初ものづくし。テイチクさんはデビュー曲を出してもらった恩あるレコード会社。大みそかは空けてあります」と“紅白出場宣言”を口にした。

 マッハは元々は歌手志望だった。72年、13歳の時に日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」の決勝大会に、山口百恵さんらと進出したものの、スカウトのプラカードは上がらなかった。その後、15歳の時に全日本女子プロレスに入門。75年3月にWWWA世界王者になり、その直前に発売したデビュー曲「花を咲かそう」は40万枚のヒットとなり、元祖歌う女子プロレスラーとして活躍した。

 76年に引退後は、タレントに転向。現在はKBS京都の関西ローカルの情報番組「おやかまっさん」(月~金曜午前11時)でMCを務めている。36年ぶりの新曲の振り付けは、宝塚の星組で活躍する長女の桃堂純に依頼。プロテニスプレーヤーのユキ・チャン(22)はトレーニングのBGMとして流している。マッハは「気軽に歌って、振り付けも楽しんでもらえれば」と話した。

 ◆マッハ文朱(まっは・ふみあけ)1959年(昭34)3月3日、熊本県生まれ。74年、全日本女子プロレスに入門し、デビュー。最年少WWWA世界シングル王座となるが、76年に引退。その後は、タレントとしてテレビ、映画などで活躍。89年に米留学。93年に台湾系米国人と結婚。2人の女児を出産し、米国に移住。14年に芸能界復帰。現在、KBS京都「おやかまっさん」(月~金曜午前11時)のメインMCを担当。174センチ、血液型B。