シンガー・ソングライター斉藤和義(52)と落語家立川談春(52)が22日、京都・平安神宮で「平安神宮月夜の宴 ROOTS66 京の二人会」を開催した。

前代未聞の異色コラボ。同い年で誕生日が5日違いの2人は、06年に当時40歳の男性アーティストで結成された「ROOTS66」の活動を通して意気投合。08年に斉藤が出演した同公演でこの日、初のコラボが実現した。

ステージ上に用意された高座で演目「替わり目」を披露する談春の傍ら、ギターとハーモニカをセットした斉藤が自身の楽曲「男節」を弾き語り。男女の物語で「世界観が似ている」と選んだ歌と落語を入れ替わりで披露し、見事にひとつの形にまとめ上げた。斉藤が「初の試み」と話した異色コラボに、詰めかけた3500人の観客は聞き入り、大きな拍手が送られた。

その後、斉藤は「ベリーベリーストロング」「歌うたいのバラッド」など全7曲を熱唱。談春との共演に、「緊張したけど、これ楽しいと思った。落語好きな方からすると、『汚すなボケ斉藤』と思っている人もいるかもしれませんが、ちょっと楽しいんですよ今」とご機嫌な様子で、コラボへの手応えも感じていた。

トリを務めた談春は、古典落語「紺屋高尾」を秋の夜空の下で披露。「1度やりたかった」と普段の落語会ではできないコール&レスポンスにも挑戦し「京都~」「平安神宮~」と普段とは異なるステージで楽しませた。

初となる平安神宮のステージに談春は「絶対、この状況を自分で作ることはできないんで。ありがとうございました」と斉藤に感謝。斉藤も「泣きそうになっちゃいました」と談春の語りに感激していた。

同公演の模様は後日、「FM COCOLO/FM 802」内の番組で放送される。