俳優及川光博(49)と女優檀れい(47)が28日、離婚したことを発表した。同日、及川が都内の区役所に離婚届を提出。報道各社への署名入りファクスで「互いが仕事に集中するあまり、時間的にも精神的にもゆとりが持てなくなってしまった」と離婚理由を記した。慰謝料、財産分与はなく、会見の予定もないという。2人は11年7月27日に結婚した。
結婚報告と同じく、きれいな楷書体で書かれた2人の署名入りのファクスには、別離の報告がつづられていた。
2人は「出会いから9年、2011年7月に夫婦となってから7年間、共に学び、支えあい、仲良く過ごしてまいりましたが、互いが仕事に集中するあまり、時間的にも精神的にもゆとりが持てなくなってしまったのが実情です」と離婚理由を記した。
美男美女カップルだったが、すれ違い生活が続いたようだ。檀は今年だけで舞台2作品に出演し、映画も3作品が公開された。及川も俳優、ミュージシャンとして活動しており、今年の大みそかも都内でカウントダウンライブを行う予定で、多忙を極めている。
関係者によると、仕事と家庭のバランスがとれなくなり、夏ごろから離婚に向けて話し合いをしていたという。連名ファクスには「それぞれの未来のために二人でよく話し合った結果」とも記されており、何度も話し合いを重ねてきた。
結婚当初から2人の不仲説はくすぶり続けていた。まずは結婚2カ月後の11年9月に、及川が30代女性との相合い傘デートが報じられた。及川は「友達とごはんを食べていただけ」ときっぱり否定したが、翌年には別居報道も飛び出した。檀は「主人が仕事で帰りが遅くなった時とか、実家が近いので母と食事したりはしていましたが、それが別居と言われたら…。別居も浮気もしていません」と、困惑しながら完全否定した。
ただ、2人が否定しても否定しても、別居説、不仲説は一掃されなかった。公の場でのツーショットはなく、結婚生活はベールに包まれていた。及川の浮気疑惑が報道されても、檀は超然としており、心の内をうかがわせることはなかった。さらにここ最近は、2人から互いに関するエピソードが出ることも減っていた。
2人は10年元日に放送されたテレビ朝日系「相棒」のスペシャルドラマの共演がきっかけで交際、結婚に至った。結婚報告の際、「運命的な引力を感じ(中略)結婚という選択肢を意識せざるを得なくなりました」と記すほど、強くひかれ合った。結婚生活は終わったが「共に表現者として尊重しあい、笑顔で出した結論」と前向きに考えており、これまで通り互いに俳優、女優業にまい進する意向だ。
◆檀(だん)れい 1971年(昭46)8月4日生まれ。90年宝塚音楽学校、92年宝塚歌劇団に入る。99年以降、月組や星組のトップ娘役として活躍。05年に退団。06年「武士の一分」で木村拓哉と夫婦を演じ、映画デビュー。07年の日本アカデミー賞で優秀主演女優賞。10年NHK「八日目の蝉」でドラマ初主演。映画はほかに08年「母べえ」18年「ラプラスの魔女」など。舞台でも活躍し、18年は「仮縫」「オセロー」に出演。162センチ、血液型A。
◆及川光博(おいかわ・みつひろ)1969年(昭44)10月24日、東京都生まれ。成城大法学部卒。96年、シングル「モラリティー」で歌手デビュー。97年「マツモトキヨシ」CMに御曹司役で出演して注目された。ドラマは02年NHK大河「利家とまつ」10年同「龍馬伝」13年TBS系「半沢直樹」など。テレビ朝日系「相棒」で主人公杉下右京の2代目相棒、神戸尊を演じた。映画は06年「明日の記憶」18年「祈りの幕が下りる時」など。血液型B。