佐野勇斗(20)と本郷奏多(28)がダブル主演する映画「凜-りん-」(池田克彦監督)が今日22日に公開される。佐野が日刊スポーツのインタビューに応じて見どころを語った。

同作は、芥川賞小説「火花」を執筆した又吉直樹が脚本を手がけ、07年に舞台化した同名作品が原作。「100年に1度、かさを被ったバケモノが現れて、村から5人の子供を連れ去る」という神隠しの伝説が残る村の高校を舞台に、友情と疑念の間で揺れ動く高校生たちの青春ミステリーサスペンス。佐野は、真面目で純朴な主人公の高校生・野田耕太を演じている。

佐野は原作について「もともとミステリーが好きで、神隠しの犯人捜しという内容も面白い作品」と絶賛。撮影は約1年前に行われた。「人生で、一番大変でした。(所属する7人組ヴォーカルダンスユニットM!LKの)ライブと重なったりと記憶がないくらい忙しかった」と振り返った。「でも、それが糧になって、今後も頑張れると思います」と貴重な経験になった。「涙を出したり感情を出すシーンがあるので、そういうところを見てほしい」とアピールした。

佐野は、現在、役者と歌手の二足のわらじを履いている。「役者の仕事も好きだし、M!LKの活動も役者では得られない経験ができるので、両方を極めたい。役者としての幅を広げるため突き抜けた役をやってみたいです」と貪欲に語った。【上岡豊】 

◆佐野勇斗(さの・はやと)1998年(平10)3月23日、愛知県生まれ。14年、ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーとなり、15年、映画「くちびるに歌を」で俳優デビュー。16年、TBS系ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」、18年日本テレビ系ドラマ「トドメの接吻」などに出演。18年公開の映画「青夏 きみに恋した30日」で映画初主演。特技はサッカー、書道(6段)、空手。