ステージ4の口腔(こうくう)がんであることを公表したタレント堀ちえみ(52)が22日、都内の大学病院で手術を受けた。同日夜、堀の夫が堀の公式ブログに「耳鼻咽喉科、口腔外科、形成外科による、舌がんの手術が無事に終わりました」と報告した。

夫によると、手術は、転移した頸部(けいぶ)リンパ節の切除から行われ、次に舌の6割を切除、最後に太ももの組織を取って舌の再建を行った。11時間にわたる手術だったという。来週月曜まで集中治療室(ICU)で治療を行う。

夫は各方面への感謝をつづり「皆さまからの心温まるコメント、励みになったと思います」と、妻の思いを代弁した。

この日、入院3日前の16日に収録されたTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(午後8時57分)が放送された。堀は「今後、歌うこと、しゃべることができないかもしれない」と、ヒット曲「リ・ボ・ン」(85年)を歌った。悲愴(ひそう)感はなく「ポジティブに考えないと、良い方向に進まない。前だけを向いて頑張りたい」と、3年後に迎える40周年ライブで歌うことを目標に掲げた。

昨年7月に口内炎に気付き、改善されないまま今年1月にがんの可能性が告げられるまで、たった半年。その間、歯科医院で治療を行い、リウマチの薬の副作用も疑った。堀は「後悔はします。あの時生体検査に出してもらっていれば、とか。でも受け止めるしかない」と気持ちを切り替え、末娘の涙で闘病を決意したことなどを語った。

また、堀が収録当日、別の回の同番組の収録にたまたま来ていた同期の早見優(52)に事情を話し、2人で涙を流しながら抱き合う様子や、入院当日の朝、娘2人からの手紙を読んで号泣する姿も放送された。司会を務める中居正広(46)とは何度も共演しており、堀は「長年ご一緒させていただいているので、緊張せずにお話しできる」と出演理由を語った。