落語家桂南光(67)が23日、読売テレビ「あさパラ!」(土曜午前9時25分=関西ローカル)に出演し、ステージ4の口腔(こうくう)がんであることを公表したタレント堀ちえみ(52)にコメントを寄せた。

番組では、冒頭から堀のニュースを取り上げた。他局で共演している南光は、公表前から相談を受けていた。

がんと診断されてから公表まで、生放送で2回共演した南光は「私がしょうもないこと言ったら、突っ込んでくれたり」と振り返り、食事をするコーナーでは「(舌は)痛ないの?」と聞くと堀は「痛いです」。それでも、一番きつい痛み止めで痛みを抑え、平気な顔でこなしていたと明かした。そんな姿を南光は「それがまた、つらくてね…」と思いやった。

22日に放送され、堀ががんの診断を受けた心境などを明かしたTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜午後8時57分)は公表の2日後、16日に収録された。南光は「覚悟を決めて、がんを公にするために出たんでしょうね」と堀の気持ちを思い、歌唱した「リボン」に「たまらなかった。私はずっと泣いていた」と話した。

膵臓(すいぞう)の病気などを乗り越えてきた堀に南光は「腹が座ってるから。僕が励ます言葉をかけなくても『私はこういう試練を受ける人間だと思います。覚悟はできてます』と、僕らの前では1滴も涙をこぼさずにやってました」と、堀の強さを語った。

堀は22日、舌の6割の切除や転移した頸部(けいぶ)リンパ節の切除、太ももの組織を取って舌の再建など、11時間にわたる手術を受けた。同日夜、堀の夫がブログで無事に手術を終えたことを報告した。