大阪城公園内に新設されたエンターテインメント施設「COOL JAPAN PARK OSAKA」が23日にオープンし、吉村洋文大阪市長(43)らがオープニングセレモニーに出席した。

「本当にうれしい」と喜んだ吉村市長は、2年前に民間企業からクールジャパン新設の打診を受けたことなどを振り返り、大阪の街は「10年、20年ぐらい前はちょっと下を向くことが多かったと思う。でも、25年の万博も決まって、ちょっとずつ上向いてきている」と話した。

セレモニーには在阪テレビ局など出資14社の代表者らが出席し、テープカットを行った。吉村市長は「大体ね、関西のテレビ局って仲悪いんですよ。大阪市と大阪府も仲悪いんですけど」と、あくまでジョークを交えながら「でも、そのみなさんが1つになってこの素晴らしいコンテンツで新しいものを生み出して、国内外にめがけて発信していこうと、一致団結していただいたというのはものすごい大きなことだと思う」と感謝した。

施設のある大阪城公園には「大阪城の歴史があり、文化があり、広い緑がある。その中の古いものを大切にしながら新しいいろんなものを融合させていく。それで新しい価値が生まれてくると思う」と語った。大阪のさらなる発展に期待し「ここでしかないものを実現する。これが大阪の魅力だと思う。ここでしかないものを実現していただきたい」と、祝いの言葉を送った。

さまざまなジャンルのエンターテインメントの上演に対応し、最新鋭の設備環境を整えた大きさの異なる3劇場からなる同施設。世界的な観光都市、エンターテインメントシティー大阪の魅力向上を図り、大阪および関西全域の経済、産業の成長に貢献することを目指す。

この日はTTホールにて、こけら落とし公演「さんま・岡村の花の駐在さん」が上演される。