広瀬すず主演のNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜、午前8時)が1日にスタートしましたが、ヒロインなつの幼少期を演じる粟野咲莉(8)の演技に泣かされた視聴者は多いはず。NHK幹部に聞いた粟野の横顔をちょっと紹介します。

粟野はオーディションに応募した約250人から選ばれたそうです。NHK幹部は粟野を起用した要因を「非常にクレバーだし、表現力があり、選考の初めから非常に印象的だった」と説明していました。

具体的には「オーディションはどんどん進めていくにつれ、候補を絞っていくが、なるべく粟野さんと他のいろんな女の子たちを組ませながら芝居をしてもらって見ていく中、粟野さんはいろんな相手によって芝居を変えたり、引き出しがあったりと、見たときからこの子しかいないと思いました」と演技力の高さを絶賛していました。

もう1つの粟野のエピソードは草刈正雄との共演シーン。第4話で2人でアイスクリームを食べる場面があり、収録後、粟野は、納得がいかず、監督に志願してもう1度、お願いしますとやり直したそうです。NHK幹部も「子役が自ら監督にやり直しを志願するのはあまりないですね」と貪欲さに驚いていました。

粟野は、これまで16年の朝ドラ「べっぴんさん」や17年NHKBSプレミアム「男の操」、同年の映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」に出演するなど実績十分の子役。高い演技力と演技に対する貪欲さを武器に、この「なつぞら」では、とにかく視聴者を泣かせます。2週の最後(12話)まで出演します。注目です。