落語芸術協会(三遊亭小遊三会長代行兼副会長)に所属する瀧川鯉斗(35)、橘ノ双葉あらため三遊亭藍馬、立川吉幸(45)の真打ち昇進披露宴が先日、都内のホテルで行われ、歌舞伎俳優片岡孝太郎(51)大相撲の尾車親方ら約600人が出席しました。

鯉斗の来賓としてあいさつした孝太郎は、再婚の際のキューピッドが鯉斗だったことを明かしました。孝太郎は15代目片岡仁左衛門の長男で、若女形として活躍していますが、実は13年に離婚し、「独身」だった時に林家木久扇師匠の誕生会に出席したそうです。年下の鯉斗とも親交があり、その誕生会で孝太郎が気になった女性がいたそうです。帰り際、見送りに来た鯉斗に「あの女性は誰?」と紹介を頼み、それがきっかけで交際が始まり、15年に再婚しました。

孝太郎は「鯉斗さんは私たち夫婦のキューピッドです。祝い幕も贈らせていただきましたが、デザインは妻がしました」とあいさつすると、真っ先に飛びついたのが、披露宴の司会をしていた春風亭昇太(59)です。司会を務める「笑点」でも、独身ネタが鉄板の昇太ですが、「えっ、木久扇師匠の誕生会で知り合ったんですか。今度の誕生会は私も出席させてください」と嘆願。会場に笑いが広がりました。

鯉斗は名古屋で総長を務めた元暴走族で、落語界きってのイケメンです。藍馬は夫は尾車親方のもとで関取を目指した元力士で、2児の母親。吉幸は立川流から師匠談幸について落語芸術協会に入り、前座修業を2度も行い、入門から真打ち昇進まで22年かかった苦労人です。三様の個性を持つ3人の披露興行は5月上席(1~10日)から新宿・末広亭を皮切り、浅草演芸ホール、池袋演芸場、そして国立演芸場と続きます。【林尚之】