ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(46)が、年金問題をめぐり政府に説明や制度の改善を求めたデモの参加者を「税金泥棒」と表現し、ネット上で非難の声があがっている。

堀江氏は18日、ツイッターを更新。夫婦が95歳まで生きるには2000万円を蓄える必要があると試算した金融庁金融審議会の報告書をめぐり、政府に対する抗議デモが16日に東京都内で行われたことに言及し、「ほんとそんな時間あったら働いて納税しろや。税金泥棒め」と、デモ参加者を罵倒した。

デモ参加者を「税金泥棒」と表現したことがネット上で物議をかもし、ツイッターでトレンド入りした。映画評論家の町山智浩氏は「基本的に勤め人は税金はちゃんと払うしかないですよ。今まで払ってきた年金の約束通りの支払いを要求するデモに日曜日に参加すると、どうして税金泥棒になるのか、説明してほしいです」とツイート。一般ユーザーからも「デモ参加者と税金をちゃんと計算せず怠慢な仕事をして給料もらってた公務員、果たしてどちらが「税金泥棒」と呼ばれるに値するのか」「税金泥棒はどっちかと言うと国会議事堂の中にいらっしゃるような気がします」「『税金泥棒』と言うなら、デモ参加者ではなく、安倍首相や麻生財務相に対して言うべきだろう。もう少し言葉の意味を考えてから発言しなさいね」との声が相次いだ。

そうした声を受け、堀江氏は19日、ツイッターで「相変わらず文脈とか行間読めねーんだな。親切に教えてやるよ。このデモに参加してる奴の大半は実質的に納税してる額より給付されてる額の方が多いんだよ。それを税金泥棒って言ってんだよ」と説明した。