米大ヒットカーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズ第9弾となる新作映画の撮影現場で22日、スタントマンが重傷を負う事故があったことが明らかになった。

USAトゥデイ紙などによると、英ロンドン郊外のリーブスデン・スタジオで行われていた撮影中に主演の俳優ヴィン・ディーゼル(52)のスタントを務める男性が運転していた車が高さ約9メートルの建物から落下して頭部に深刻な怪我を負ってドクターヘリで病院に緊急搬送されたという。事故の原因は明らかにされていないが、バルコニーから飛び降りた際に落下しないように支えるワイヤーが何らかの理由で切断され、そのまま落下したと見られている。事故を受けて撮影は一時中断されているという。

英サン紙によると、撮影現場にはディーゼルもいて事故の一部始終を目撃していたと言い、ショックで顔面からは血の気が引いて涙をこらえるように何度も瞬きをしていたと伝えている。負傷したスタントマンは「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(18年)や「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(18年)などでもスタントを務めたベテランだったという。2001年に公開された「ワイルド・スピード」シリーズはド派手なカーアクションが見所の一つで、シリーズ9作目は来年5月に公開が予定されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)