自民党の小泉進次郎衆院議員(38)とフリーアナウンサーの滝川クリステル(41)が7日、首相官邸で記者団に対して、結婚することを明らかにし、妊娠していることも公表した。

以下、一問一答

進次郎氏 こういう官邸という場で、私ごとで大変恐縮ですけど、私もようやく結婚することになりました。それで滝川クリステルさんと官房長官にごあいさつとご報告にうかがいまして、官房長官から「総理もいるから、総理にもよかったら」と言っていただきまして、総理のほうにも直接お会いしまして、ご報告することができました。

-具体的なやりとりを教えて下さい

進次郎 官房長官からは「おめでとう」と「いやあ、俺も勘が悪いなあ。滝川クリステルさんと、どうして一緒なんだろう。(滝川が)犬の活動をやっているから、それかなと思ったよね」と。そういう話のあとにお祝いの言葉をいただいて、そのあと、総理のほうにうかがいましたら、「ああ、おめでとう」「お父さんは何だって?」と。ウチのおやじは相変わらずです。「1度はしたほうがいいよ」と、そういうタイプのおやじですと。そしたら(安倍首相は)「僕も結婚する時に、小泉さんのお父さんに報告したんだよ。そうしたら、普通は、まず『おめでとう』とか言うでしょ。それがね『結婚は大変だよ』とそう言われたね。だけど、おめでとう」と。そういう温かいお言葉をいただきました。今回突然のことになりましたけど、今このように報告することができて、そして、今、実はおなかの中に子どももいますので、どうかこれからできる限り静かに温かく見守っていただきたいなと思っております。今日はこの後、実家の横須賀に戻って、2人で時間を過ごしたいなと。

滝川 どうも突然で、結婚することになりましたが、いろいろと環境も変わると思いますので、温かく見守っていただければと思います。

-なれそめなどを話せる範囲で教えて下さい

小泉 昨年からお付き合いを始めて、そして、今回、自然な形で結婚の報告、そして妊娠の発表、そういったことになったことはうれしく思います。今回この発表に至るまでは、1度も2人で外に出たことはないし、1度もどこかに移動するとか、そういったこともありませんでしたし、この前、横須賀の実家に私とクリステルさんと、それと、彼女が数年前に福島県から引き取った保護犬のラブラドルレトリバーのアリスというかわいい犬がいるんですけど、一緒に実家に行ったんですね。連れていったんですけど、実はその時が初めて2人で一緒に付き合ってから外に出た機会で、そしてこういった形で、一緒にという2回目が今回になったということで、私にとっては、無事に皆さんに発表できる、そういった形になって、本当にうれしく思いますし、私にとって結婚という大きな1つの転機、ここに至る思いというのも、今日この場所は、まさに政治の権力の中枢ですけど、この政治バカの私がクリステルさんと居ると、政治という戦場から離れることができて、自分自身が、もたれかかって、寄りかかっていいような、そういう無防備な自分に政治家、政治家小泉進次郎から、人間小泉進次郎にさせてくれる。そんな存在だったことも私にとっては、大きなことですね。

滝川 本当にいつも緊張感を持った毎日なので、その中でいかに彼自身の素を出せる場を作るかということを、お付き合いしている中で一番大事なことだと思っていたので、そういったことを引き出すことを、自分自身、時間を重ねる中で、できていったので、その中で新しい面、リラックスした面が見られるところが、お互いが素のまま、ありのままでいられる。お互いがとてもいい関係だと思っています。

-結婚の決め手やこのタイミングで発表した理由は

小泉 決め手は、理屈じゃないですね、こういうのって。理屈を超えていて。正直言って、ウチも育った環境とか、おやじのこととか、そういったことをやっぱり、家族の環境として、育っている中でいろいろありましたから、絶対に結婚という価値観とか考え方とか、正直、私にはありませんでした。だけど、その気持ちを溶かしてくれた。自然とそういう決断をするに至ったことが、まさに理屈を超えているというところなのかな。その理屈を超えたところをいうのは、やっぱりこの政治の世界って、私からすれば、戦場なんですよ。いつ命を落とすか分からない。やるか、やられるか、そういった部分というのは権力闘争の中で避けられない部分があって、常にどこかこわばって、緊張感を持って、警戒心を解かず、まるで寝る時も、いつも鎧(よろい)を着たまま寝ているというか、そういった環境がずっと続いてきていて、でも不思議と彼女と居ると、この場所は鎧を脱いでいいんだな、武器を置いていいんだな、無防備でいいんだ、そういうふうに思えたのが、理屈を超えていたんだと思います。

-参院選の遊説先で結婚してほしいという声も上がっていましたね

小泉 今回も結構言われてましたね(笑い)

-父親になる自覚や芽生えてきた気持ちなどは

小泉 こういう時って男ってダメですよね。やっぱり自覚は、身ごもっている女性にかなうところはないなっていう男としてのダメな部分、そういったところを正直感じますけど。ようやく安定期に入りまして、そういったことも発表のタイミングを考える、考慮する1つではありました。あとは昨日の8月6日の広島、原爆の日、9日には長崎の追悼の日が来ますから、そこにこのような私事を発表することが当たってしまうことはいけないなと。そういったことを考えた時に突然のことではありますけど、これも計算ではなくて、今日だなと。だから官房長官、総理には、本当に運が良かったとしか言いようがないんですけど、今日の午前中に官房長官には私からお電話をして「本当に今日の今日で、大変申し訳ないんですけど、今日お時間ありませんか」ということで(時間を)いただいたしだいです。あとは、これから父親に無事にこれから妊娠期間を過ごして、来年年明けには出産ということになりますけど、そこまで静かな環境の中で、彼女を守っていけるように全力を尽くしたいと思いますし、仮に父親になった暁には、政治家小泉純一郎のまねはすべきじゃないし、したくもないと思いますけど、父親としては、小泉純一郎のような父親になりたいなと。愛情深く、心から自分が親から愛されているということを一点の曇りもなく思わせてくれたから、こうやって生きてこれたと思うので、そんな父親になりたいと思います。

-プロポーズの言葉や指輪などあれば

小泉 いえいえ、はい。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。