沢尻エリカ容疑者の逮捕を受け、重要役で出演予定だった来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(1月5日スタート、日曜午後8時)の放送開始日が遅れる可能性もあることが17日、分かった。沢尻容疑者は初回から登場予定だった。

収録は6月に始まり十数話分を収録済み。薬物事件という重大さから代役起用は避けられないとみられ、NHK関係者は「来年1月5日の放送開始までに撮り直すのは相当厳しいと思う。ただ大河は局の看板番組の1つ。その放送枠を簡単に代替番組で埋められない。現場は、何としても1月5日に間に合うように代役の選考など対応策を急ピッチで進めているはず」とした。一方で「どうしても対応策が間に合わないこともあり得る。放送開始日を1週間かそれ以上遅らせるという、かなり異例の措置をとる可能性はゼロではない状況」とした。

沢尻容疑者は斎藤道三の娘、後に織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役。長谷川博己が演じる主人公明智光秀と絡むシーンが多い。別の関係者は「沢尻容疑者の映像を使用することはないと思う。ただ、とにかく代役選考が急務」とした。