今年が年男の演歌歌手北島三郎(83)が7日、都内の所属事務所で新年の抱負などを語った。

昨年11月下旬、自宅で転倒して両足の指を7本骨折する全治2カ月の重傷を負った。「まだ少しむくんでいるけど大丈夫。ご心配なくです」と笑顔で話した。そして同年代へ「自分では大丈夫だと思っていても骨がもろくなっています。簡単に折れちゃう。気をつけましょう」とメッセージを送った。「今年は年男。変な厄を昨年に落としたから今年は前に進むだけ。ご先祖様が『前に行け』と言っている気がする」と付け加えた。

昨年大みそかの紅白歌合戦の第2部平均視聴率が37・3%(関東地区)と史上最低だったことには「それでも紅白はないと困る。歌い手にとっては感謝とお礼の番組ですから」とエールを送った。氷川きよしがドラゴンの乗り物に乗って歌唱したことには「あれっ、俺のを使ったのかなと思ったよ」とジョークを飛ばしながら「格好良かった」と話した。

夏には東京オリンピック(五輪)・パラリンピックが控えている。「主催国だからね。金メダルを取ることも大切だけど、世界中の人に喜んでもらいたい」と楽しみにしていた。

今月29日には新曲を発売し、同25、26日には名古屋で北島ファミリーのコンサートがある。令和2年も、御大は全速で走り続ける。