演歌歌手氷川きよし(42)のデビュー記念日の2月2日、東京・中野サンプラザでのコンサートを取材した。氷川は2000年2月2日に「箱根八里の半次郎」でデビュー。翌年のファーストコンサートは同所で行うなど思い入れの強い会場だという。

氷川のコンサートを取材するのは初めてだったのだが、歌はもちろんのこと、トークも面白くあらためて人気の理由を認識することができた。コンサートで最も印象的だったのは、日本語歌詞で歌ったQUEEN(クイーン)の「ボヘミアン・ラプソディ」だった。バラード、ロック、オペラが融合された難しい曲を氷川は喜怒哀楽をまじえ見事に歌い上げた。

昨年、紅白歌合戦で披露した「限界突破×サバイバー」からの「ボヘミアン・ラプソディ」だったのだが、完全に演歌歌手という枠を突き破った印象だ。

氷川はコンサート中、「(21年目から)ゼロからのスタートです。これから新しい氷川きよしの歌のワールドを広げていきたいです」と今後について語ったが、どこまでも広がっていきそうな勢いを見せる氷川ワールドに期待だ。