清野菜名(25)と横浜流星(23)がダブル主演する日本テレビ系連続ドラマ「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。」(日曜午後10時30分)の第8話が1日放送され、平均視聴率が8・5%(関東地区)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は9・5%、第2話は7・9%、第3話は8・5%、第4話は・7・7%、第5話は6・7%、第6話は7・7%、第7話は7・4%だった。

横浜が連ドラ初主演を務める本作は、同局系列の読売テレビが04年「乱歩R」以来16年ぶりに制作するプライム帯のドラマとなる。

本作は悪質なセクハラやパワハラ、組織の不正や権力者への忖度(そんたく)といったグレーなことが闇に包まれていく問題を最凶バディの2人が立ち向かっていくストーリー。

清野は囲碁棋士・川田レンと驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダという2つの顔を演じる。横浜は表向きは大学で精神医学を学ぶ傍ら、メンタリストNとしてテレビにも出演する医学生だが、裏ではミスパンダを操る「飼育員さん」森島直輝を演じる。

一昨年10月期の「今日から俺は!!」で圧巻のアクションを披露した清野と、昨年1月期の「あなたの番です」で空手経験を生かした格闘シーンを見せた横浜が、本作でも見応え十分なアクションシーンを見せる。

今回2人のビジュアルは囲碁棋士の川田レンと「飼育員さん」の森島直輝となっている。

森島に指令を出す謎の男Mr・ノーコンプライアンスこと法務大臣の佐藤源造を佐藤二朗、レンの母で病気療養中の川田麻衣子を山口紗弥加、森島の恋人で報道記者の佐島あずさを白石聖、佐島の先輩でディレクターの神代一樹を要潤、レンの働く囲碁喫茶の店主加賀春男を升毅、その妻佳恵を椿鬼奴、森島の指導教官で精神科医の門田明宏を山崎樹範、森島の友人前川雪乃を祷キララ、小國武史を中田圭祐がそれぞれ演じる。

第8話で、直輝は8年前のあずさ誘拐事件の犯人・コアラ男が哲也(田中圭)と断定する報道に激しく動揺する。その報道は、神代(要潤)によるスクープだった。直輝は、なぜガセネタを流したのかと神代に詰め寄る。すると神代は、佐島から哲也がコアラ男である証言と証拠を得たと告げる。神代は、哲也が犯行を告白している遺書の文面を写した写真を佐島から預かっていた。

直輝は佐島に「あなたが父を殺したんじゃないですか?」と迫る。佐島は、自分でシロクロをつければいいと直輝を挑発し、直輝は「承知しました、ミスターノーコンプライアンス」。

麻衣子(山口紗弥加)が門田(山崎樹範)を殺したという信じたくない事実に直面し、苦しむレン。彼女は、拘置所で麻衣子と対面。なぜ門田を殺したのかと尋ねようとすると「レンなの?リコなの?」と麻衣子に問われ、レンは戸惑う。麻衣子はレンに、今すぐ直輝を殺すようにと言う。

直輝は、哲也が残したUSBの中の動画を見返していた。その中の1つにパスワードでロックのかかった動画があった。直輝は心当たりのある文字と数字をパスワードとして入力してみるが、動画は開かない。直輝は、そこに重要な証拠が隠されていると考え、パスワードを探す。

あずさは、直輝が自分に近づいたのは父を殺した犯人を突き止めるためだったのではないかと疑惑を抱く。彼女は、本当のことを確かめるために直輝を呼び出す。直輝は、あずさに、近づいたのは利用するためだったと言い切り、父を殺した犯人として佐島を追い詰めるつもりだと告げる。

父の汚名を晴らし、佐島が犯人だという証拠を見つけようと命がけで奔走する直輝。一方、レンは、麻衣子の言葉に苦悩を深めていた。