劇団民芸俳優の安田正利(やすだ・まさとし、本名同じ)さんが2月26日午後4時8分、間質性肺炎のため都内の病院で亡くなった。87歳。4日に劇団民芸が発表した。葬儀は同29日に家族のみで執り行った。

安田さんは、日大芸術科を中退し、54年に劇団民芸付属水品演劇研究所に入所、55年に初舞台を踏み、65年劇団員になった。主な舞台は「島」「河」などで、13年「どろんどろん」の地方公演で死去した大滝秀治さんに代わり、鶴屋南北役を演じた。18年の「神と人とのあいだ 第一部審判」の公演中に肺炎のため途中降板した。86年から95年まで放送されたテレビ東京の教養番組「極める」では奈良岡朋子とともにナレーションを務めた。