俳優沢村一樹主演(52)のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の16日放送の第11話の視聴率が9・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが17日、分かった。前回の10・6%より0・9ポイント、ダウンした。

初回から10・6%、10・7%、8・6%、9・4%、10・6%、9・2%、9・7%、9・5%、10・0%、10・6%だった。

日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した“未来の犯罪者”を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称「ミハン」。この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村)は、元公安のエリート刑事。だが、ミハンシステムによるテストケース「0号」の冤罪(えんざい)事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々(ひょうひょう)としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。

第11話で、井沢(沢村)たちは、テロ計画の黒幕と思われた水島歩の正体が、ミハン捜査員の小田切唯(本田翼)の交際相手のスポーツカメラマン篠田浩輝(高杉真宙)だったことに気づく。そのとき、ミハンが捜査員の加賀美聡介(柄本明)を危険人物として検知した。26年前、映画館で起きた神経ガステロの際に、犯人の息子である歩を救った加賀美は、彼にミハンのことを話していた。

加害者家族ゆえに激しいバッシングに遭いながら生きてきた歩は、ミハンに強くひかれ、この世から犯罪をなくしたいという思いにとらわれて暴走したのだ。加賀美がミハンに志願したのも、そんな歩を自らの手で葬るためだった。加賀美は、拳銃を手に、篠田が入院している病院へと向かっていた。井沢は吉岡拓海(森永悠希)と共に、加賀美を止めるために駆けつける。

ミハン捜査員の山内徹(横山裕)は、コンピューターに不正に侵入するクラッカーの諏訪(松尾諭)が刺殺されていた篠田のアジトで捜査1課の早川(マギー)らと合流する。そこで早川は、諏訪が篠田を拳銃で撃ったものの反撃にあって刺殺されたこと、そして小田切(本田翼)の骨伝導ベルトに精巧な盗聴器が仕掛けられていたことを山内に告げる。無線で香坂(水野美紀)を呼び出し、射殺したのも篠田だった。

そんな折、ミハンが篠田を危険人物として探知する。篠田は、元雇い兵の里谷(高岩成二)と行動を共にしていた。篠田がまだ爆弾を所持していることを知った井沢たちは、すべてを終わらせるために動きだした。