英王室を離脱してもうすぐ3カ月となるヘンリー王子(35)とメーガン妃(38)夫妻が、講演会の仕事を専門とするエージェント、ハリー・ウォーカー・エージェンシーと契約を結んだとロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。

夫妻が契約を結んだエージェントは、オバマ前大統領夫妻やメディア界の大御所オプラ・ウィンフリー、クリントン元大統領ら著名人の顧客を数多く抱えており、夫妻は環境問題や人種問題、メンタルヘルスやジェンダーの平等などさまざまな社会問題について公の場で語る機会が増えるだろうと伝えている。

今年2月に米フロリダ州マイアミで行われた米大手投資銀行JPモルガン・チェース主催のイベントに出席して一晩で50万ドルのギャラを稼いだと言われる夫妻は、今後は企業や業界団体などの講演会のほか、シンポジウムやフォーラムでスピーチを行うなど講演活動にも力を注ぐことになりそうだ。

一部ではメーガン妃は政界進出に興味を示しているとも伝えられる中、元大統領らも契約するエージェントとパイプを持ったことは新たなキャリアの始まりという見方もある。

そんな夫妻はロサンゼルスに移住後も慈善活動に熱心に取り組んでおり、先日もギャングの元メンバーたちの社会復帰を支援する慈善団体ホームボーイ・インダストリーズを訪問し、新型コロナウイルスの影響で食事を必要とする人たちのための食事作りに参加している。マスクに手袋、ヘアキャップ姿でメンバーたちと働く姿を同団体がSNSで公開している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)