国際的なファッションデザイナーとして知られる山本寛斎さんが21日に亡くなったことが発表されたことを受け、生前親交のあった故歌手デビッド・ボウイさんの公式SNSが27日、追悼メッセージを投稿した。

2016年に肝臓がんで亡くなったボウイさんは親日家として知られ、70年代に行われたワールドツアー「ジギー・スターダスト」と「アラディン・セイン」の衣装を山本さんが手掛けたことから交流が始まったと言われている。山本さんの衣装をまとうボウイさんとのツーショット写真と共に、「山本寛斎さんのご冥福をお祈りします。7月1日に76歳で日本人デザイナー山本寛斎さんが亡くなられたことを深く悲しんでいます。家族と親しい人たちにお悔やみ申し上げます」との追悼コメントを発表した。

「トーキョー・ポップ」と呼ばれるアラジン・セインの代表作などを手掛けた山本さんはかつてのインタビューで、「世界に出ていくという私の欲望と彼のエネルギーは共鳴していました。私のデザインのエネルギーが彼自身のエネルギーに貢献していると感じていたと思う」とボウイさんについて語っていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)