堺雅人主演のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の9日放送の第4話世帯平均視聴率が22・9%(関東地区世帯)だったことが11日、ビデオリサーチの調べでわかった。

第1話は22・0%、第2話は22・1%、第3話は23・2%で、第3話の視聴率は今年放送されたドラマで最高の数字となっていた。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先で奮闘する営業企画部長・半沢と、銀行本店に復帰し、営業第二部次長として活躍する半沢の姿が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

第4話で、東京中央銀行は、三笠副頭取(古田新太)の後押しによって、スパイラル株を買収するために電脳への500億円もの追加融資を強引に進めようとしていた。

ひきょうにも、強大な資金力にモノを言わせ強引に決着をつけようとする銀行に、半沢は絶体絶命のピンチに陥る。そんな中、半沢は電脳の収益に不透明な部分があることに気づく。財務担当の玉置(今井朋彦)に接触を図るが、彼は口封じのために電脳を追われてしまう。

予断を許さない状況が続く中、渡真利(及川光博)から、まもなく半沢の出向先が正式決定する、という知らせが入る。動揺する森山(賀来賢人)に「人事が怖くてサラリーマンが務まるか」と力強く語る半沢だが、このままでは万事休すとなることは確実。

ついに覚悟を決めた半沢は最後の望みをかけてある人物に会いに行く。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。