女優橋本愛(24)が三島由紀夫没後50周年企画の舞台「MISHIMA2020」(9月21・22日、同26・27日、東京・日生劇場)に出演することが27日、分かった。

1970年(昭45)に割腹自殺した作家三島由紀夫の作品をモチーフに、4人の若手演出家が三島の世界に挑む企画で、橋本は熊林弘高氏演出の「班女」に出演する。「近代能楽集」に収録され、女性の情念の深さを描いた作品として、海外でも高い人気を誇る。橋本は、男が残した扇を大事に抱きながら、再会を待ち続ける花子を演じる。花子を独占することに喜びを感じる実子にベテラン女優の麻実れい、花子の思い人に中村蒼が共演する。26・27日に、中村ゆり出演「真夏の死」との2本立て上演となる。

橋本は4年前に根本宗子氏作・演出「夢と希望の先」で初舞台を踏み、今年2月にはパルコ劇場恒例のロングラン朗読劇「ラヴ・レターズ」に初出演している。今回は男を思い愛に狂う女と化す難役に挑むが、圧倒的なオーラを放つ麻実との共演で、女優としてさらなる飛躍が期待できそうだ。