京都国際映画祭実行委員会は7日、吉本興業などが参加し、今年で7年目を迎える「京都国際映画祭2020」について、10月15~18日まで、オンラインで開催すると発表した。

今年のキャッチフレーズは「映画もアートも黙らない。」。新型コロナウイルスの影響で、例年は毎年10月、京都府内各所で有観客の興行が催されてきたが、今年は、オンライン配信での開催となった。

同映画祭の名誉実行委員長で映画監督の中島貞夫氏は「コロナ騒ぎの渦中にあって、今年の映画祭は果たして開催することが出来るのかどうか、正直言って昭和1ケタ生まれの昔人間にとっては、とんだ難題をつきつけられた思いだった」と、苦しかった胸中を吐露した。

同時に「今の状況に合わせた形態(オンラインの使用など)による映画祭として開催にこぎつけられたことは何よりであった」と、新たな生活様式に順応しての開催が見え、安堵(あんど)した様子。

「まだ手探りの部分は多分にあろうかと思うが、そこは若い人たちの英知と実行力を存分に発揮してもらい、より楽しみのある映画祭に」と決意。「災い転じて福となす。コロナ騒ぎの中から、ひょっとして新しい映画祭が生まれてくるかもしれない」コメントした。

オンラインでの映画上映、料金形態などは検討中だという。