「ヴァンゆん」は元ビジュアル系ロックバンドボーカル、ヴァンビと元アイドル、ゆんの美男美女コンビ。2人のYouTube「ヴァンゆんチャンネル」は登録者数221万人という人気だ。最近はテレビ出演も増え、それをきっかけにこれまでと違った層にもファンが広がっている。多くの視聴者が2人の関係にも注目しているが、そこにも切り込んだ。

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「ヴァンゆんチャンネル」はドッキリやサプライズ、お互いの嫉妬心をあおるようなモニタリング動画などで人気となった。最近ではヴァンビの誕生日に、ゆんが東京上空ヘリコプター散策や高級レストランを貸し切るなどの豪華企画をし話題となった。こだわりの編集も高評価を得ている。

ユーチューバーの男女コンビはカップルのこともあるが2人はあくまでも「パートナー」と強調する。ヴァンビは「こんなにサプライズをしたり、お金を注ぎ込んだりしてくれる男は二度と現れない」と笑う。「そのうち気付くんでしょうね。仮に他の男を好きになったとしても大切な人は近くにいたって。まあ、そうなるのは時間の問題でしょう」と胸を張ったが、ゆんは「この一言でどっちが好きかはわかりましたよね。ヴァンビ君が意識しているんですよ!」と反論した。

チャンネルのコンセプトは“終わらない少女漫画”。2人の関係を改めて確認すると、お互いが「ビジネスカップルと言われるけどそうではない」と強調。その上でヴァンビは「最近作った言葉があって、サクセスフレンド。同じ夢を持ち志が一緒でコンビになった“サフレ”です!」と宣言した。

昨年9月、大手芸能事務所に所属するとテレビ出演の機会も増え、知名度も上がった。「ゴールデンタイムに出させていただくと、登録者が1日で7000人増えることもあった。今までは10代、20代のファンが多かったけど、最近はもっと上の年齢層の方からも声をかけていただけるようになった。ちょっとはお茶の間に近づいているんじゃないかな」とヴァンビ。ゆんは、単独でのテレビ出演も増えている。

だが、コンビにとっての基盤はあくまでもYouTubeという。ヴァンビは「YouTubeがダメになってテレビにいっぱい出るのは意味がないと思っています。ゆんちゃんがテレビで頑張っている間に僕が今以上のクオリティーにするって頑張っています」。ゆんは「ヴァンビ君が編集をやってくれていなかったら私もテレビに出られていないので、本当にヴァンビ君のおかげです」と感謝。強い“サフレ”愛を感じさせた。

2人にはそれぞれ夢がある。ゆんはマルチタレントになること。ヴァンビは歴史に名を刻むこと。すでにマルチタレントとして活躍し始めているゆんは「次はヴァンビ君の夢をかなえよう…というと私がヴァンビ君のことを好きみたいになっちゃうじゃない!?」と笑った。ヴァンゆんは、読売テレビで月1回放送中の「つづきはテレビでTV」でブラックマヨネーズとMCも務めている。ユーチューバーと芸能界の懸け橋としての活躍はまだまだ始まったばかり。そして、2人の“関係”も気になるところだ。【川田和博】

◆ヴァンゆん ヴァンビは7月10日、東京都生まれ。ゆんは12月5日、愛知県生まれ。お互いソロでYouTubeで活動していたが、ユーチューバーが集まるイベントで出会いコンビ結成。18年7月、コンビとして「ヴァンゆんチャンネル」スタート。19年3月、登録者数100万人達成。オンライン上で行われるイベント「YouTube FanFest 2020」(11日開催)のメインMCも務める。