11日にスタートするTBS系日曜劇場ドラマ「危険なビーナス」(日曜午後9時)の制作発表記者会見が10日、都内で行われた。

主演の妻夫木聡(39)や吉高由里子(32)、ディーン・フジオカ(40)、中村アン(33)が出席した。

作家東野圭吾氏の同名小説が原作。失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑むミステリーだ。妻夫木が演じる正義感が強くてうそをつけない独身の獣医師・伯朗は、異父弟・明人(染谷将太)が失踪したと聞かされ、30億円もの遺産がからむ名家の争いに巻き込まれていく。

大ヒットした前クールの「半沢直樹」の後を継ぐ同作。16年ぶりの日曜劇場に臨む妻夫木は「16年たってっていうのが本当に信じられなかった。帰って来られたのがうれしく思いました。16年前の自分に恥じないように演じたいと思います」とあいさつ。

明人の妻・楓役を演じる吉高は妻夫木とともに物語の中核を担う。謎めいた楓について「バックボーンが何も情報がないタイプ。いろんな表情をもっている方」。第1話の撮影時はまだ8月だったといい、「汗がはりついて下半身がびしょびしょ。基本的に虫が苦手。虫さんが生き生きとしていて…」と暑さや虫との闘いだったことを振り返った。妻夫木にビンタを見舞うシーンがあるといい「入ったなと思いました」といたずらな笑みを浮かべた。

ディーンは他の作品と撮影時期が重なり、過酷な減量をしなければならない時があったといい「脂質とか糖分とかがないとセリフが入ってこない。全部出て行ってしまい…危険でした」。

動物病院で妻夫木の助手役を務める中村は「弱いところがある伯郎にキリッと指摘させていただいたり、見守っている感じです」と役柄を説明し、「猫ちゃんとか犬とかがいてかわいい」と癒やされた様子を見せた。

妻夫木は「一話ごとに謎が謎を呼ぶ展開になっています。くせ者しかいない。謎解きを皆さんも楽しんでいただければ」と見どころを紹介。妻夫木の亡くなった父親役をヒップホップユニットCreepy NutsのR-指定(29)が務めることを聞いたときに「日曜劇場がR指定になったの? そんな場面ないけど…」と勘違いしてしまったエピソードを明かして笑わせ、「明日9時から放送なのでぜひご覧ください」と呼び掛けた。