妻夫木聡主演のTBS系連続ドラマ「危険なビーナス」(日曜午後9時)6日放送の第9話視聴率が8・7%(関東地区世帯)だったことが7日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は14・1%、第2話は12・5%、第3話は11・7%、第4話は11・0%、第5話は10・9%、第6話は11・2%、第7話は10・9%、第8話は10・9%だった。

作家東野圭吾氏の同名小説が原作。失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑むミステリー。妻夫木が演じる正義感が強くてうそをつけない独身の獣医師・伯朗は、異父弟・明人(染谷将太)が失踪したと聞かされ、30億円もの遺産がからむ名家・矢神家の争いに巻き込まれていくラブサスペンスだ。

明人の妻・楓役を吉高由里子、矢神家の養子で昔から伯朗を見下している勇磨役をディーン・フジオカ、伯朗の務める動物病院で助手をする蔭山元美役を中村アンがそれぞれ演じる。

第9話で、伯朗は混乱していた。母・禎子(斉藤由貴)の死の真相と、明人の失踪、後天性サヴァン症候群に関する康治(栗原英雄)の研究記録。それらは関係があるのか?そして、楓は自分を裏切り、勇磨とつながっていたことも明らかになっていた。伯朗は苦しい胸の内を元美(中村アン)に吐露した。

翌朝、楓が勇磨と共に「誤解を解きたい」と動物病院にやって来た。さらに勇磨は伯朗に「手を組もう」と持ちかけてきた。康治の研究記録を手に入れたい勇磨は、代わりに明人捜しに力を貸すと言った。楓も3人で明人を捜そうと訴えるが、楓への不信感がぬぐえない伯朗は2人を追い返した。

康治の死期がいよいよ迫り、矢神家で親族会が開かれた。遺産相続人である明人が戻ってこなければ、遺産は残る親族で均等に分配になる。一族それぞれの思惑が交錯する中、波恵(戸田恵子)が衝撃発言をした。

「楓は本当に明人の妻なのか」。伯朗は楓の正体を探るため、彼女の実家だという焼き鳥屋を元美と訪ねた。