新海誠監督(47)のアニメ映画「天気の子」が、来年1月3日にテレビ朝日系で地上波初放送されることが分かった。午後9時から本編ノーカットで放送する。

同作は19年夏に公開され、観客動員数は1000万人超、興行収入は140億円を突破。国内の年間映画興行収入ランキングで1位を記録した大ヒット作。異常気象で長雨が続く夏、離島から東京に家出してきた高校生森嶋帆高が、“祈るだけで晴れをもたらす力”を持つ少女天野陽菜に出会ったことから始まる物語。

深海監督は「『このままでは、いつか世界は大変なことになってしまう』そんな漠然とした不安を、実は皆、ずっと感じ続けていたような気がします」とし、「2019年、『天気の子』の物語を作った理由も、そんな暗い予感に少しでも抵抗したかったからでした」。今回の放送決定を受け、「我々の社会はあの頃には想像もしなかった困難の中にあります。『降りやまない雨の中になんとか光を見いだそうとする』この物語が、2021年の視聴者の方々にも少しでも楽しんでいただけるのならば、それに勝る喜びはありません」とコメントした。

帆高の声を務めた醍醐虎汰朗(20)は「何かを一筋に思う純粋で真っ白な気持ちを、美しい映像と音楽とともにお届けします。是非皆さんの大切な人と一緒にご覧下さい!!」、陽菜を演じた森七菜(19)は「帆高が大切な人を守るために一直線に走っていく姿は2020年になった今、改めて、新しい意味も込めてたくさんの方々に勇気を贈ることができると思うとうれしい気持ちでいっぱいです。是非、映画『天気の子』と一緒によい新年をお迎えください」と呼び掛けている。